FC2ブログ
 
■プロフィール

かげ

Author:かげ
野鳥と緑の会の活動を中心に、生き物に関することなどを書いています。
プライベートサイト「Coppice Note」もよろしければどうぞ。

■カテゴリー
■最近の記事とコメント

■リンク
■最近のトラックバック
■ブロとも申請フォーム
■ブログ内検索

■過去ログ
■RSSフィード
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
黄色い星
一月前の写真。

黄色のかたまり~
ベンケイソウ科 タイトゴメ
河口近くで魚類調査をしているときに堤防の階段や、歩道の段差など、そこかしこに
黄色い塊が目に付きました。



いつもコメントをいただいているpandaさんの「花の日記」所のでもタイトゴメを撮られたようです。
pandaさんが撮られたタイトゴメは海をバックにいい感じで撮られています。

やっぱり海辺の花は、海をバックにがいいですね。

キラキラ
このタイトゴメ、以前にも「星がいっぱい」でエントリーしました。
その時は季節が合わなかったので花は見れませんでしたが、やっと見られました。
花はさすがにマンネングサの仲間、つんと飛び出た雄しべが目立ちます。

普通は海岸の岩上などで見ることができるそうですが、この場所は河口に近い護岸。
コンクリートの階段が生育しやすい環境になっていたんですね。

さて、生育環境といえば、ベンケイソウ科の植物は他の競合植物が少ない苛酷な
環境でも生育できるような体の仕組みをしています。
体の仕組みがあるから過酷な環境に進出できたのか、苛酷な環境に進出するために
体の仕組みができたのか、そのあたりはわかりませんが・・・

つんつん

いくつかの仕組みのうちでおもしろいのが乾燥地に適応した光合成の仕組みです。
この独特な光合成の仕組みは、
Crassulacean Acid Metabolizum(ベンケイソウ科植物の酸代謝)
と言い、そこからこのような光合成をする植物を「CAM植物」と呼んでいます。

普通(普通というのも変ですが)の植物、光合成の仕組みは簡単に言うとこんな感じ。

1.根から吸収した水と、太陽の光を使って、二酸化炭素の固定に必要なエネルギーを作る。
2.気孔から吸収した二酸化炭素と、1.で作ったエネルギーを使って炭水化物を作る。

ちなみに1.を明反応、2.を暗反応と呼び、酸素は明反応の副産物になります。

普通、光合成は昼間に行われ、気孔も昼間は開いて、夜に閉じるんですが、
気孔は二酸化炭素や酸素の出入りのほか、水分が出てゆきます。
特に乾燥地帯ではこの気孔から水分がどんどん出てしまうのでやっかいです。

つぶつぶ

そこでCAM植物は考えた(かどうか知りません)
「暑くて乾燥している昼間は閉じて、涼しい夜に開けばいい!」
ということで、気孔は夜に開いて、昼間閉じてしまいます。
それじゃぁ「光合成ができないじゃん」と思うかもしれませんが、そこはよくしたもの
こんな感じで光合成をします。

1.夜のうちに気孔を開いて二酸化炭素を取り込み、有機酸として蓄える。
2.昼間気孔を閉じて、有機酸から二酸化炭素を取り出す。
3.取り出した二酸化炭素を利用して炭水化物を作る。

なのでベンケイソウ科の仲間の葉を早朝に噛むと酸っぱくて、夕方噛むと
酸っぱくないそうです。

そのうち復習を兼ねてもう少し細かい光合成の仕組みでもエントリーしようかな・・・
Coppice Note | 00:12:35 | Trackback(0) | Comments(8)
コメント
目から鱗です~~!

植物の仕組みってすごいですよね~
マンネングサのころころには そんな仕組みがあったのですね~
ベンケイソウ サボテン トウダイグサ科の仲間も同様なんですね。
朝と夕方では 酸味が違うというのは 試してみたくなりますね~~
2008-07-15 火 09:25:24 | URL | pole pole [編集]
タイトゴメの花がとてもきれい
黄色い色なのに細かいところもちゃんと写って、かわいいし、黄色い色がなんともやさしい黄色です。次はこんな感じに写真が撮れるようにがんばってみます。
リンクありがとうございました。光合成のこと面白かった。CAM植物のつぶやきがかわいいですね、また色々教えてくださいね。
2008-07-15 火 11:54:23 | URL | panda [編集]
こんばんは。
むか~しむかし、明反応・暗反応を習った記憶があります。
あのときは、"後日、絶対役に立たない知識だ"と思っていましたが、
ついに役立つときが来たんですね!!!
この日が来るまで長かったなぁ~。^^
タイトゴメの驚くべきこの仕組み、
身に付けるまでどのくらいの年月がかかったんでしょうね。
2008-07-15 火 21:37:16 | URL | fumiQ [編集]
セダム類って強いですよねー。
ほんの軽い気持ちでちょっとつまんで持ち帰って、
ほんの軽い気持ちでちょっと植木鉢の隅に置いておいたのが、
今は、うわ~~~~~っと増えています。

とりあえずのカバープランツにしていますが、
よく見るとカワイイんですよね。
しかも、そんなスゴイシステム?になっていたとは・・・
おぬし、やるな。
2008-07-16 水 08:07:15 | URL | 白あずき [編集]
かげさん、お久しぶりでした~
タイトゴメの仕組みってすごいのですね~
発想の転換というか、
無駄なく効率的で、うまくエコやってますね。
へ~ そんなに強いのですか、(↑白あずきさんのコメより。)
冬の寒さにも強いのですか?

光合成の仕組みは流れはわかるのですが、細かいところまでは… 
私は勉強が足りません。また教えてくださいね。
2008-07-23 水 20:37:36 | URL | あまぞんりりー [編集]
ここのところ調査で出ていることが多くて、返信が遅くなりました。

>pole poleさんへ
そそ、酸味が違うというのは試したくなりますよね。
植物の不思議はまだまだた~くさんありますよ~
次は何にしましょうかねぇ

>pandaさんへ
黄色い花は難しいですよね。
pandaさんが撮られたオニコナスビ、いいですね~
植物は不思議がいっぱい、次は何にしましょうかねぇ

>fumiQさんへ
習っているときは「絶対役に立たない知識だ」と思うことが多いですよね。
後からもう少しちゃんと勉強しておけば・・・と(^^ゞ
こんな仕組み相当長い年月をかけて獲得したんでしょうね。

>白あずき さんへ
そうそう、セダム類ってとても強いですよね、よく増えますし。
その繁殖力と耐久力で屋上緑化などに利用しようとしたようですが
光合成の仕組みが異なるので効果が出なかったとか。

>あまぞんりりーさんへ
おそらく耐寒性もあると思いますよ。
光合成について今回はさら~と書きましたが、詳しく書くと頭が痛くなります。
こんどわかりやすく書けるかやってみようかな。
2008-07-29 火 23:44:14 | URL | かげ [編集]
おお、なるほど~!
理屈、理論的にはすごくナットクできる知恵ですね、後から聞けば 「あ、そういう方法があったか!」 と。
でもこの仕組み、手法を発見したり発明したベンケイソウはスゴイです。
そして1%のひらめきの後には99%の努力、ここまでその仕組みを完成させてきた進化力(?)には脱帽です。
基本、炭素同化する目的が達成できるなら、何か他の有機化合物を使った植物体なんかも存在しそうですね。
どうでしょう、他になにかあるかな?
2008-08-10 日 21:36:41 | URL | 牛柄 [編集]
>牛柄さんへ
知れば知るほどよくできているなぁと感心しますよね。
長い年月の進化によるものでしょうが、凄いですよね。
イネ科植物の中にはC4植物と呼ばれていて、すこし
違う化合物を使っているようです。
2008-08-17 日 23:42:03 | URL | かげ [編集]
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

まとめ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。